先輩社員のインタビュー
生産部門①
“おいしさにまごころこめて”商品づくり
生産部門は、生産を担う生産本部と開発や品質保証を担当する商品本部を筆頭に、各工場の製造グループが組織されています。製造グループは、さらに生産品目やラインに応じて食パン、菓子パン、和洋菓子、商品管理等に分かれています。衛生に気を遣うことはもちろん、生鮮食品であるパンを扱うために、時間、温度の管理が厳しく行われています。決められた商品を決められた数量を生産するだけでなく、全担当者が均質な商品をより安定的かつ効率的に生産できるよう、改善の視点を持って仕事をしています。
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2009年 工学部 生命化学科卒
入社して食パンの成型に配属されました。成型とはパンの形を作る部門で、仕込みからあがった生地を規定重量に分割し型詰めまでを担う作業です。生地状態はその日の温湿度に大きく左右され、微妙な調整が必要になります。常に安定した状態で次の工程へ流すために、生地状態の判断に気を使いました。その後パン技術研究所で100日間、理論と技術を学ぶ機会をいただき、現在では食パンの仕込み部門で、日々生地の仕込みをおこなっています。
■入社の決め手は?
就職活動において重視したことは、学科で学んだことが少しでも活かせる仕事がしたいということでした。その中で食品業界は人の生活と密接した必要不可欠な分野であり、学んだことも活かせるのではと考えました。そして決め手となったのは、最終面接で面接官より「私が君を育てる」と力強い言葉に感動したことです。
■思い出の仕事
全社で取り組んでいるTPS改善活動では、実際に中心となって改善活動に携わる機会をいただきました。それまでは役職者を中心とした取組みでしたが、今回キャリア3年目にしてその活動を最前線で体験することができました。具体的には、一日に何度か停止する機械に徹底的に張り付き、その停止原因を調べ上げました。改善の結果、停止回数は半分以下になり、従来よりも効率的に生産できるようになりました。もちろん、通常の業務を行いながらの調査でしたので大変でしたが、上司や職場のメンバーと協力して目標に向かい努力したことは貴重な経験です。この取組み内容は、社長も出席する発表会で発表させていただきました。
■パン技術研究所(通称:パン学校)を終えて、今後の目標
パン技術研究所での学びの期間は、会社の業務から一切離れ、同業他社をはじめ様々な方々と100日間を過します。ここで学ぶ理論や技術は貴重なものばかりで、かけがえのない時間でした。現在食パン部門で生地の仕込み担当しておりますが、安定した生地を仕込むことはとても難しいと感じています。しかし生地状態がおかしい場面では、パン学校で学んだ理論がその原因と対策を教えてくれます。こうした理論と実践が噛合う場面が多く、毎日を楽しく感じると同時に、確実に成長していることを実感しています。今後はさらに仕込みの腕を上げて、さらに包装まで食パンの全工程を覚え、工場全体の管理ができるようになりたいです。
■仕事のやりがい
仕込みに配属されてからしばらくは、うまく生地が作ることができずに何度も失敗してきました。自分の仕込みで最終的なパンの出来が決まってしまう責任は重く、落ち込むこともたくさんありました。しかし、パン学校で勉強した知識や技術を活かし、初めて納得のいく生地を仕込めた時の充実感は今まで味わったことのないものでした。落ち込んだ深さだけ、成功したときの達成感は大きなものです。そして店頭に並んだパンを見るたびに、ものづくりに携わる者ならではのやりがいを感じます。
■大学生へのメッセージ
第一パンは若い力にチャレンジさせてくれる会社です。特にTPS改善活動は若手が参加するチャンスが多いと思います。私自身、この取組みに中心となってチャレンジできたことは、大きな成長機会であったと思っています。もちろんそのチャンスを掴み取るには、自分自身の努力が必要なことは当然です。自分から率先して行動する、自力本願な人と一緒に働きたいと思っています。刺激し合って一緒に成長していきましょう。